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【テヘラン=西田道成】イランで女性の髪を隠すスカーフ「ヘジャブ」の着用を巡る抗議デモが続く中、イランメディアは3日、検事総長が、街頭で服装などを取り締まる風紀警察が「廃止された」と述べたと報じた。デモの長期化を受け、柔軟姿勢を示すことで国民の反発を抑える狙いがありそうだ。
ただ検事総長は、司法当局が服装などの取り締まりを引き継ぐことも示唆しており、どこまで服装が自由になるか不透明さも残る。
また3日の地元紙によると、検事総長は声明で、司法当局がヘジャブの着用に関する法律の改正案を作成中だとし、「国会と(イラン体制指導部の重要機関)最高評議会が15日以内に方針を決める」とも明かした。
イランでは9月中旬、ヘジャブの着用が不適切だとして風紀警察に拘束された女性が死亡した。風紀警察による暴行疑惑が浮上し、抗議デモが全国に拡大した。