ソフトバンクは30日、福岡県筑後市の球団施設でプロ野球初となる4軍制導入を正式発表した。三笠杉彦ゼネラルマネジャー（GM）は「選手育成システムのさらなる拡大が目的。競争が激しくなるが（育成出身の）先輩たちを目指して切磋琢磨（せっさたくま）してほしい」と期待した。

　11年に3軍を創設し、育成1期生の千賀滉大投手や甲斐拓也捕手など球界を代表する選手を輩出してきたホークス。来年は総選手数122人（2022年は105人）となる見込みで、3、4軍の試合数は229試合（22年3軍では140試合）を実施する予定。寮も部屋やロッカーを増設し来年9月に完成を目指す。

　3、4軍について三笠GMは「3軍は試合経験を通じた育成。4軍は高卒やけが明けなど、体力づくりが必要な選手が所属する」と説明。4軍を率いる小川史監督は「恵まれた環境で、選手をタフに育てていきたい」と意気込んだ。

　2024年以降にバイオメカニクスやトラッキングシステムを導入した最先端のトレーニング環境も構築。4軍戦は球団公式チャンネル「ホークスTV」で配信され、人工知能（AI）による自動中継導入も目指していくという。

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