奥川が金沢大付戦で初登板。2回6Kで自己最速を6キロ更新する158キロをたたき出した (撮影・須藤佳裕)
ギャラリーページで見る 第101回全国高校野球選手権大会石川大会(21日、石川県立)第101回全国高校野球選手権大会の出場を懸けた地方大会は21日、各地で行われ石川大会3回戦で星稜が12-0で金沢大付に五回コールド勝ち。今秋のドラフト1位指名候補、奥川恭伸投手(3年)が四回から2番手で登板し、今夏初登板で自己最速の158キロをマーク。2回無安打、6者連続奪三振の圧巻投球で8強に入った。また、南北海道は北照、秋田は秋田中央、長野は飯山、沖縄は沖縄尚学がそれぞれ甲子園出場を決めた。
9点差が付いた四回。星稜のエース、奥川が赤の投手用グラブを装着し、マウンドに上がるとスタンドから歓声が巻き起こった。今夏の初登板がようやく巡ってきた。
「きょうは打てなくて気持ちの面で落ち込んでいた部分があったので、投げる方で何とか取り返したい思いで、マウンドに行きました」
四回先頭の2番・谷重への初球がいきなり150キロ。4球目の156キロで空振り三振に仕留めると、続く3番・二宮への初球はなんと158キロを表示。これまで152キロを6キロも更新する自己最速(阪神スカウトのスピードガンは153キロ)を出した。三振は「狙っていた」と直球に力を込め、6者連続の奪三振ショーで試合を締めくくった。