天然芝になるコボスタに強力援軍だ。阪神の本拠地・甲子園球場のグラウンド整備・維持管理を担当する「阪神園芸」のスタッフが、楽天の本拠地・コボスタ宮城に今季から常駐することが4日、分かった。
現在、コボスタ宮城は2016年開幕に向け、改修工事のまっただ中。天然芝の整備は、サッカーのJ1仙台の本拠地、ユアテックスタジアム仙台の管理業者が担当。阪神園芸はマウンド、各ベース周りの土部分にノウハウを注入する。
甲子園は黒土だが、コボスタ宮城はメジャータイプの赤土を採用する予定。土の硬さは異なるが、水はけを考えた土と砂の配分、雨が降ったときの対処の方法などさまざまな助言を行うため、スタッフが1年間仙台に駐在し、継続的にサポートする。
阪神園芸は、夏の高校野球で一日4試合行う過酷な甲子園の日程下で、グラウンドの状態を最高に保つことで有名。担当者はサンケイスポーツの取材に「選手にはいいパフォーマンスができるよう、そして東北のファンの方々に喜んでもらえるよう、精いっぱいやらせていただきます」と断言した。