Firefoxのブラウザシェア率ついに10%切る Chromeとどこで差がついたのか?
「Firefox」公式サイトより。

「NetMarketShare」が発表した2018年5月分のウェブブラウザシェア率で、Firefoxのユーザー数減少が顕著になり、ネット上では「アップデート以降魅力がなくなったからな…」と納得する声が上がった。

アドオンを切り捨てる“改悪”でシェア率下降?


「NetMarketShare」のデータを見てみると、市場に占めるFirefoxのシェア率は2017年終盤あたりから徐々に減少。今年1月には10%台に突入し、2月に一度11%台に盛り返したもののさらに下降。
5月には10を切り、9.92%のシェア率を記録してしまった。

ちなみに5月時点の占有率トップは、「Google Chrome」で62.85%。2位に「Internet Explorer(11.82%)」、3位に「Firefox」と続き、4位「Edge(4.26%)」、5位「Safari(3.71%)」という結果になっている。

17年中盤まではInternet Explorerと2位争いを繰り広げてきたFirefoxだが、いつの間にか引き離される形に。このデータにネット上では「Firefox 57へのアップデートが改悪すぎたな」「アドオンが使えなくなってChromeに乗り換えた」「アドオンが武器のブラウザがアドオンを切り捨てたらそうなるよな」「逆にまだ10%近く残っていることが驚き」「あえてFirefoxを使う理由が見つからない」といった意見が寄せられていた。

Firefoxは17年11月に大幅なアップデートを施した「Firefox 57(Quantum)」をリリース。
以前から問題視されてきた“遅さ”を改善するアップデートで、CSSエンジン“Quantum CSS”を搭載しパフォーマンスを向上。高速化だけではなく、安定性も向上させている。しかしFirefoxはアドオンの豊富さに定評のあったブラウザなのだが、「Firefox 57」へのアップデートで旧アドオン群がほとんど使えなくなってしまった。

Firefoxを使い続けるユーザーの声


大幅アップデートで乗り換えた人も多いようだが、一方で「なんだかんだすごい快適になったから未だに火狐使ってる」「遅さが改善されたし特に不都合もないから自分は乗り換えない」「新しい火狐悪くないと思うんだけどなぁ…」といった声も。

また「Firefox 57」以降のバージョンで動作する新規アドオンや代替アドオンも続々と見つかっており、「ツリー型タブが対応してくれたからギリギリ使い続けてる」「アドオンをたくさん入れても重くならなくなったから、むしろ以前よりも便利になった」「早くなってるし安定してるし代替アドオンが一通り揃ってるしで、個人的には何の不満もない」といったユーザーも少なくない。