ソフトバンク、球界初の「4軍」始動で原石発掘へ 〝育成のホークス〟千賀、甲斐に続く人材確保なるか モチベーション維持に課題も

育成出身初の米大リーガーとなった、メッツの千賀滉大投手=米ニューヨーク(AP=共同)
育成出身初の米大リーガーとなった、メッツの千賀滉大投手=米ニューヨーク(AP=共同)

数多くの「原石」を発掘してきたプロ野球のソフトバンクが新たな手を打った。2011年に導入した3軍に続き、球界初の4軍を今春に始動。球団全体の契約選手120人超のうち公式戦出場に制限がある育成選手が54人を占める。1軍の試合に出場できる上限70人の枠を勝ち取ろうと力を磨く。三笠杉彦ゼネラルマネジャーは「アマチュア時代に成長できないこともある。チャンスを与え、強化につなげる仕組みをつくりたい」と意義を語る。

4月上旬、福岡県筑後市のファーム施設で4軍の本拠地初戦が行われた。独立リーグのチームなどと対戦する3、4軍の試合数は昨季から約90増えて計229となる見込みで、育成ドラフト2位新人、18歳の山下恭吾内野手は「失敗から学べるのは試合に出られているからこそ」と充実の表情を見せた。

3軍を始めた当初は強豪校から「育成で指名したら出入り禁止。(選手の)使い捨てだ」とまで言われ、人材確保に苦心した。育成出身初の米大リーガーとなった千賀滉大投手(メッツ)や3月のワールド・ベースボール・クラシックに出場した甲斐拓也捕手ら1期生を主力に育てて実績をつくり、今や「育成のホークス」とまで評される。

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