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黒部ダムカレー おうちで作って

2020年9月20日 05時00分 (9月20日 05時02分更新)
ライス型を使って作った黒部ダムカレーの一例(関電アメニックス提供) 

ライス型を使って作った黒部ダムカレーの一例(関電アメニックス提供) 

  • ライス型を使って作った黒部ダムカレーの一例(関電アメニックス提供) 
  • 商品化された「黒部ダムカレーライス型」=長野県大町市の関電アメニックスで

ライス型発売、SNSで話題

 黒部ダムの玄関口となっている長野県大町市のご当地グルメ「黒部ダムカレー」を自宅で作って楽しんでもらおうと、ダムの観光事業に携わる関西電力の子会社が、ダムえん堤をかたどったライス型を商品化した。ステンレス製で、金属加工で知られる新潟県燕市の会社が手掛けた本格派。「角がきちんと出て、かっこいいダムライスができる」とアピールしている。 (日下部弘太)
 考案したのは、黒部ダムの遊覧船や売店などを運営する関電アメニックス(大阪市)。ライス型は高さ五・五センチ、幅四・五センチ、長い方の弧が十七センチ。ご飯が二百グラムほど入るという。ご飯を上から押さえて固める押し型も付けた。
 ダムカレーは、ご飯でえん堤、ルーで湖水を表現。ルーの上には遊覧船に見立てたトッピングも載る。同社によると、昭和四十年代から「アーチカレー」の名で湖畔のレストハウスなどで出してきた。ご当地グルメとして広めようと二〇〇九年から現在の名前に変え、市内の提供店舗などで推進協議会もつくった。
 ライス型は客の要望に応えて昨秋から企画。以前に紙製でレトルトカレーのおまけとして作ったことがあったが、耐久性を持たせようとステンレス製にした。燕市の調理器具製造会社に依頼。試行錯誤を経て今年八月に仕上がった。箱のレトロな雰囲気のデザインも目を引く。
 一個千五百円。ダムと扇沢駅の売店や大町市中心部の「いーずら大町特産館」、通販サイトで販売し、既に数百個が売れた。同社によると、会員制交流サイト(SNS)ではカレー以外にオムハヤシを盛ったり、ゼリーやチョコレートムースを作ったりといった投稿もある。
 「ダムの構造上、ルーは長い弧の外側に盛り付けるのが正しいです」。同社の担当者で推進協議会の会長も務める柏原清さん(56)はポイントを挙げた上で、「使うたびに黒部ダムを思い出してもらえたら」と期待を込めた。(問)関電アメニックスくろよん観光事業部0261(23)0341

 黒部ダム 長野県大町市と立山町を結ぶ「立山黒部アルペンルート」にある関西電力のアーチ式ダム。えん堤は高さが日本一の186メートルで、長さ492メートル。1956(昭和31)年に着工し、63年に完成した。建設では、資材輸送用のトンネル掘削で、大量の地下水が噴出する軟弱地層「破砕帯」を巡る難工事が知られる。64年に一般開放された。毎年6〜10月に観光放水がある。大町市扇沢駅から黒部ダム駅まで電気バスで16分。


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