月桂冠、最大3万件の情報流出の恐れ 不正アクセスで
清酒大手の月桂冠は26日、第三者によるサーバーへの不正アクセスで最大約3万件の個人情報が流出した可能性があると発表した。4月6日に自社で管理・運用するサーバーが不正アクセスを受けたことを公表し、外部の専門家などと調査を進めてきた結果、「情報流出の可能性を完全に否定できないことが判明した」という。現時点で情報が持ち出された痕跡は確認されておらず、具体的な被害はないという。
不正アクセスを受けたサーバーでは通販サイトの商品発送リストやお客様相談室への申し出報告書など約6000件の顧客情報のほか、採用選考に参加した学生の名簿、取引先企業の連絡先、月桂冠の従業員や株主に関する情報を管理していた。流出した可能性がある情報は氏名や住所、電話番号など。クレジットカード番号など決済関連の情報は含まれていないという。対象となる顧客などには順次、月桂冠から連絡を取るほか、専用の窓口(0120・623・561)などでも問い合わせを受け付ける。
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