歴史的仮名遣(読み)れきしてきかなづかい

精選版 日本国語大辞典 「歴史的仮名遣」の意味・読み・例文・類語

れきしてき‐かなづかい‥かなづかひ【歴史的仮名遣】

  1. 〘 名詞 〙 語をかなで表記する際の方式の一つとして、過去の文献によりどころを求めるかなづかい。ふつう、主に平安中期以前の万葉がなの文献に基準をおいた契沖(けいちゅう)の「和字正濫鈔(わじしょうらんしょう)」の方式によるものをいう。この契沖式かなづかいが明治初期の教科書などに採用され、若干訂正を加えられながら、昭和二一年(一九四六)の「現代かなづかい」の制定まで広く行なわれた。旧仮名づかい。
    1. [初出の実例]「従来の如く歴史的仮名遣を用ふること、果して得策なりや否やと」(出典:国語学概論(1909)〈亀田次郎〉五編)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android