アフリカゾウ
分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 危急種
食性: 草食
寿命: 野生: ~ 70 年
体長: 肩高 2.5 ~ 4 メートル
体重: 2.5 ~ 7 トン
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
アフリカゾウは世界最大の陸上動物。アジアゾウよりわずかに大きく、アフリカ大陸の形に似た大きな耳で、アジアゾウと区別することができる。
ゾウの耳は、体を冷やすために熱を放出する役割を持っているが、アフリカの暑さはそれだけでは十分ではないことが多い。ゾウは水が好きで、鼻で吸い上げた水を全身にかけてシャワーを楽しむ。その後、体を保護するための土を体に吹きかける。
長い鼻はにおいをかぎ、呼吸をし、高い声で鳴き、水を飲み、エサをつかむことに使う。鼻だけで、およそ10万もの異なる筋肉を有するといわれる。アフリカゾウの鼻先には、小さな物をつかむことのできる、2つの指のような機能を果たす部分がある。
また、オス、メスともに牙をもち、植物の根を掘ったり、木の皮を剥いだりするために使う。オスは、戦いの際にも牙を使うが、象牙は自らに危険を及ぼす原因ともなっている。というのも、象牙は一部の人間にとって非常に価値があり、それを目当てに多くのゾウが密猟されてきた。象牙の取引は現在では違法だが、完全になくなってはおらず、アフリカゾウは絶滅の危機に瀕している。(参考記事:「牙のないゾウが増えている、原因は密猟」)
ゾウのエサは植物の根や草、果物、木の皮などだ。1日に食べるエサは約140キロにもなる。食欲旺盛なこの動物はあまり睡眠を取らない。ゾウはその巨体を維持するために、大量の食料を探し回らなければならず、極めて長い距離を歩き回るのだ。
ゾウにとって出産は、大変な行為である。哺乳動物の中で最も妊娠期間の長く、約22カ月だ。メスは、普通2年から4年ごとに子どもを1頭産む。子ゾウの誕生時の体重は約90キロで、身長は約90センチである。メスのゾウはその子どもたちと一緒に家族の群れで暮らすが、オスは単独で行動する傾向がある。なお、アフリカゾウはアジアゾウとは異なり、家畜としての飼育が難しい。(参考記事:「ゾウと人の付き合い100年の変遷、写真16点」)
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