南米ブラジルの首都ブラジリアで8日に連邦議会などが襲撃された事件から一夜明けた9日、現場周辺では警官らが警戒を続けた。当局はこれまでに約1500人を拘束。一部の参加者はバスで地方から集まったとみられ、事件が計画的だった可能性もあるとみて捜査を進める方針。右派のボルソナロ前大統領が2022年10月の大統領選での敗北を正式に認めていないことが事件の背景にあるとして国内外から批判が相次いでいる。
米国滞在中のボルソナロ氏は9日、CNNブラジルの取材に、同日から「腹痛」で入院しているとした上で、事件について「残念だ」と述べた。当初は1月末まで米国に滞在する予定だったが「予定より早く帰国する」と明らかにした。前倒しの理由を「ブラジルには私の体の問題に詳しい医師がいるため」と説明した。ボルソナロ氏は18年の大統領選の選挙活動中に暴漢に腹部を刺され、その後遺症で入退院を繰り返してきた。
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