天橋立駅の改修終わる 「日本の顔」にふさわしく

 京都丹後鉄道の天橋立駅(宮津市文珠)の駅舎と駅前広場の改修工事が終わり、22日、完成式が行われた。式には同市の井上正嗣市長ら約100人が出席、新しい天橋立駅の完成を祝った。

 「海の京都」の構想に沿って「交流拠点としての駅」の考えで、「駅に着いたら白砂青松」をデザインコンセプトとして、昨年10月から工事を進めてきた。

 駅舎は外装・内装とも和風に改修するとともに、トイレもリニューアル。観光案内所を移設し、和紙でできた照明を設置した。駅前広場はバス停と駐車場の場所を移し、「交流広場」を整備したほか、マツなどの植樹を行い、駅前広場全体で松並木をイメージした造形とし、照明デザイナーの監修で夜間にも景観を楽しめるようにしたという。

 完成式では、毎年7月に近くで行われる「文殊堂出船祭」に登場する「龍舞」も披露され、新しい駅舎の船出を彩った。井上市長は式辞で、「天橋立は日本の顔になる観光地を目指している。今回、リニューアルした駅はわくわくするような駅になった。きっとみなさんに楽しんでいただけることと思います」などと述べた。

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