東レ系、炭素繊維の輸出管理に不備
中国で許可事業者外に一部流出
東レは22日、商事子会社の東レインターナショナルで炭素繊維の輸出管理体制に不備があったと発表した。中国へ輸出した炭素繊維の一部について、日本政府が輸出許可を出した事業者以外に流出していることを経済産業省が確認。経産省が東レインターナショナルに再発防止を求め、警告を出した。東レは「いま一度、グループ全体の輸出管理とコンプライアンスの徹底に取り組む」としている。
流出先や数量は明らかにしていない。東レは5月にグループ内部での内部告発を受けて調査を開始し、8月に経産省に報告していた。経産省は東レインターナショナルが取引の審査を現地の子会社や社員に任せていた点など、内部管理体制の不備を指摘。東レインターナショナルは輸出管理の徹底などの再発防止策を提出した。
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