ひと味違うぜ、ペラペラマリオ!

こんにちは、週刊ファミ通の高橋P子です。
突然ですが、皆さんは、『マリオ』と言えばどんなゲームをイメージしますか?
おそらく、"子どもから大人まで、誰もがニコニコ楽しめちゃう、
明るくゆかいなゲーム"ってカンジではないでしょうか。

本作も、もちろんそう……と言えばそうなんですけど、それだけじゃないんですっ。
このあたり、『ペパマリ』シリーズを遊んだことのある方は
お分かりだと思うのですが、王道アクションゲームの『マリオ』と
同じ心構えで遊び始めると、ビックリします! マジで!

……そのあたりの話は、のちほど語らせていただくとして。

ペーパーマリオ スーパーシール』は、
ペラペラの紙みたいな見た目のマリオが活躍する『ペーパーマリオ』シリーズの最新作。
紙なのはキャラクターだけじゃなく、コースもすべてペーパークラフト。
3DSの立体視によって、さらにパワーアップしたペラペラっぷりは必見です!

立体で、さらにペラペラ。

ちょっと文面だとよくわからないカンジになっちゃいますけど、
これはぜひ実機の映像を見てみていただきたい!
画面を眺めているだけでうきうきしちゃうカワイさですよ。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_01
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_02

シールを使った痛快アクション・アドベンチャー

本作の目的は、クッパのいたずらによって世界に散らばったロイヤルシールを集めること。
シール星からやってきた、ちょっと気性が激しい相棒のルーシーとともに、
紙やテープ、段ボールなどでできた、ペーパークラフトのような世界を冒険します。
随所に紙の特徴を活かした仕掛けがたっぷり盛り込まれていて、
円錐状に丸まってとんがったり、貼り合わさって巨大になったりと、
敵キャラクターも紙ならではの戦いかたをします。

そして、最大のポイントは、新要素の"シール"が加わって、
楽しさがグッと増しているということ!

シールのおもな使いかたは、バトルのコマンド代わりにしたり、
フィールドに貼って、仕掛けを動かしたり、謎を解いたり……といった具合。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_03
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_04
▲バトルシーン。ジャンプのシールを使えばジャンプ、ハンマーのシールなら、ハンマーの攻撃ができます。
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_05
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_06
▲ヘンテコな"モノ"からできている"モノシール"は貴重。バトルでも、謎解きでも大活躍しますよ。

シールは、冒険の拠点となるラベルンタウンで購入するほか、
道中のあちこちで貼られているものを剥がして入手できます。
ギューッとシールを引っ張り、ポンッと剥がす。
この操作の気持ちよさもイイ!
ギュッポンギュッポン、どんどん剥がしたくなっちゃうんです。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_07
▲ギュッポン!

頭を悩ませる謎解きがたっぷり!

各コースをクリアーするための条件となる"シールコメットのかけら"に辿り着くには、
数々の仕掛けを解いたり、バトルに勝利しなければなりません。
また、もっとも重要なのが、ルーシーの能力"ペパライズ"。
ペパライズを使うと、紙状になった世界にシールを貼ることができます。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_08
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_09
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_10
▲橋のシールを貼って川に橋を架けたり、扇風機のシールを貼って風を巻き起こしたり……といった具合に、ペパライズで仕掛けを解きまくり!

正解のシールを貼れたときの快感は格別です!
なんだか賢くなった気分♪

『マリオ』ファン歓喜の小ネタがいっぱい!

私が個人的に、本作でいっちばん推したい部分はココ!!

『マリオ』を遊んだ人なら誰もが思ったことがあるような、
シリーズのお約束をネタにした会話がそこかしこで見られるんです。

これは、ニヤニヤが止まらない!

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_11
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_12
▲キノピオって、じつはあんまり役に立ってな……って、そうですよねー。
▲はい、ブーメランブロスって、いつもふたり掛かりでズルいと思っていました。

「それ言っちゃっていいの!?」って思うほどのブラックジョークや、
シュールなネタがそこかしこに。
このゾクゾクするカンジこそ、『ペパマリ』シリーズの醍醐味だったりするんですよね。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_13
▲かわいく眠るハナチャンも、このあととんでもないことに……!!

いくらペーパークラフトだからって、だからってーーー!!!
と絶叫したくなるギリギリ展開が満載。

マリオも、こんなクリクリしたかわいいお目々をしていますが、
この漆黒の目が怖く見える瞬間がありますからね(笑)!
物言わぬところがまた、妄想を掻き立てられてイイんです。

セリフも細かいところまでおもしろいですし、
ぎっしり詰まった製作者の『マリオ』愛に、
ファンとしては、ありがたすぎて拝みたくなります。

ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_14
ギリギリ感がクセになる! 『ペーパーマリオ スーパーシール』プレイインプレッション_15
▲キノピオがこんなことになったりね。カワイイ……。
▲こっそり、"モノシール"の材料を売ってくれるキノピオ。裏取引っぽい。そして、キノピオのくせにこの表情!かわいい、かわいすぎるぞー!

やり込み要素もたっぷりありますし、
じっくりひとりで遊ぶゲームがやりたいという人にピッタリの1本。
私は、ちょこちょことクリアーを目指してプレイしながら、
年末年始のお休みにガッツリやり込むぞ!
というスケジュールを立てております。
皆さんも、このひと味違う『マリオ』世界を体験してみてくださいね。

筆者紹介 高橋P子
『マリオ』が大好きな、週刊ファミ通の編集者。
ハンマーで叩かれたキノピオがヘニャッとなる様子を見ると、
ストレスがどんどん消えていく気がします。オススメです。


『ペーパーマリオ スーパーシール』
メーカー 任天堂
対応機種 3DSニンテンドー3DS
発売日 2012年12月6日発売
価格 4800円[税込]
ジャンル アクション・アドベンチャー/冒険