父から演技の助言はもらっていないが、2011年のTBS系「南極大陸」で直人が演じた記者役に「熱がすごい伝わってきた」と興奮。普段は優しかった祖父が、1979年の映画「復讐するは我にあり」で殺人犯に変身した姿には「こんなに人は変わるんだ」と圧倒され、俳優としての姿から勉強する日々だ。
拳さんは65年の「太閤記」と82年の「峠の群像」、直人は92年の「信長 KING OF ZIPANGU」でNHK大河ドラマに主演。3代での大河座長に敦は「いつかやってみたい」と断言。英語も堪能なだけに「ハリウッドにも挑戦したい」と3代目ならではの夢も抱き、国境のない役者を目指す。
★父・直人はデビュー作で新人賞総なめ
祖父の拳さんはカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した1983年の映画「楢山節考」など人間味あふれる骨太な演技で魅了。書道家としても知られた。父の直人は88年の映画デビュー作「優駿」で新人賞を総なめ以降、ドラマ「北の国から」シリーズで活躍。主演ドラマは「予備校ブギ」など。子役出身の母、敦子は12歳で出演した映画「鬼龍院花子の生涯」で脚光を浴び、アイドル女優を経て才色兼備の演技派としてドラマ「クリスマス・イヴ」などに主演。夫妻は91年のドラマ「西郷札」の共演で知り合い、93年に結婚した。