時間によって中央線が変わる? 滋賀で30年続いた交通規制 一部廃止へ

中央線変移が廃止される国道161号の柳が崎交差点。上部の標識が切り替わり、中央線が変わったことを示す=大津市
中央線変移が廃止される国道161号の柳が崎交差点。上部の標識が切り替わり、中央線が変わったことを示す=大津市

 大津市浜大津~際川間の国道161号で、交通量の多い時間帯に合わせて中央線が変わる「中央線変移」の規制の一部が廃止されることになった。歩道整備に伴い道路の幅が狭まることや交通量の減少から、国土交通省滋賀国道事務所と滋賀県警は、30年以上続けた規制を廃止する。廃止は来年1月18日正午から。

 県内でもこの場所だけの特別な規制で、県警交通規制課は「慣れている人も多く、廃止後の交通に気をつけてほしい」としている。

 同課によると、国道161号の大津港口交差点(浜大津)~自衛隊北交差点(際川)の3・5キロの間で、昭和58年から中央線が時間帯によって変わる規制を開始。この区間は主に3車線で、浜大津方面への交通量が増える午前7~9時と午後3~5時は中央線を移動させて2車線にし、高島方面への車線を1車線にしている。

 今回変移が廃止される区間は、自衛隊北交差点~柳が崎交差点の約1・5キロ。高島方向を2車線、浜大津方向が1車線で中央線を固定し、運用を開始する。

 同区間は、西大津バイパスの整備などで、1日の交通量が最も多かったときより平均約3千台減少。また平成29年度までに予定されている歩道の整備で今後2車線に減ることから、前もって中央線の変移を廃止することにしたという。

 同課の塚田豊美次席は「この辺りの道路は、付近の住民など中央線変移に慣れている人が多い。廃止後は十分に注意して走行してほしい」と話していた。

会員限定記事会員サービス詳細