ネタニヤフ新政権発足 イスラエル史上「最右派」

イスラエルのネタニヤフ首相(AP=共同)
イスラエルのネタニヤフ首相(AP=共同)

イスラエル国会(定数120)は29日、ネタニヤフ元首相主導の連立政権を賛成多数で承認、ネタニヤフ新政権が正式に発足した。1年半ぶりに政権復帰するネタニヤフ氏の新連立政権には宗教政党や極右政党が参加し、イスラエル史上最も右寄りの政権となる。

ネタニヤフ氏は承認前の国会演説で、イラン核合意を阻止し、より多くのアラブ諸国との国交正常化を目指すと宣言。極右政党参加への懸念を念頭に「(選挙で明らかになった)有権者の意思を尊重せよ」と訴えた。

地元メディアによると、新連立政権は28日に指針を発表し、「ユダヤ人はイスラエルの全ての土地に独占的で議論の余地のない権利を持つ」と宣言し「政府は入植活動を促進する」とうたった。「全ての土地」には、パレスチナが将来的な国家の領土と位置付ける占領地ヨルダン川西岸やイスラエルがシリアから軍事力で奪ったゴラン高原も含まれている。(共同)

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