火災

遺体は高野病院の81歳院長 福島・広野

火災で亡くなった高野病院の院長、高野英男さんを追悼するメッセージ=同病院のホームページより
火災で亡くなった高野病院の院長、高野英男さんを追悼するメッセージ=同病院のホームページより

 福島県広野町下北迫の「高野病院」院長、高野英男さん(81)方で昨年12月30日に発生した火災で、県警双葉署は3日、焼け跡から見つかった男性の遺体はDNA鑑定の結果、高野さんと判明したと発表した。死因は焼死だった。東京電力福島第1原発が立地する双葉郡で唯一診療を続ける病院で、高野さんは原発事故後も避難せず入院患者らの診療を続けていた。

 高野病院は現在、帰還した住民や原発の廃炉作業に携わる人たちの診療も担っているが、町によると、同病院の常勤医は高野さんだけで、死去により医師の人繰りが難しくなったという。

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