風邪による咳で会社から休むよう指示され…
ますます高まる新型コロナウイルスへの警戒。街では次のような声が聞かれた。
男性:
電車とかで咳をしている人がいると、その時だけ息止めたりしますね。
女性:
飲食店とかで咳をしている人がいたら席を移動したりとか…
さらに、SNSには「コロハラにあいましたね。休みを取らされて、翌日の朝、会社に行ったら席替えされましたよ」「コロナじゃないのに、2週間も休んだらクビです」という投稿も。
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勤め先で感染を疑われ、あからさまに避けられたり、嫌がらせなどを受ける、いわゆる「コロナハラスメント」が横行しているというのだ。
休み明けに異動を命じられたという税理士の男性は…
税理士の男性:
風邪からくる咳ぜん息にかかり、1~2週間ほど咳が止まらなくなった。
この男性は、2月初旬に咳が止まらなくなり、病院を受診。薬を飲んだものの咳をしながら仕事をしていると、社長から「周りがうつらないかと心配している」と告げられ、しばらく休むよう指示があった。
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翌週、すっかり回復して会社に向かっている時…
税理士の男性:
課長から「今日から別部署に異動になった」とメールがあった。「朝礼の後、すぐに別部署へ異動するように」と。
突然、別の課への異動を命じられたという。
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更新目前の契約社員は“雇い止め”に
さらに、感染を疑われ、解雇されたと主張する契約社員も。
契約社員の男性:
会社で熱を測ったところ37度くらいあったので、「今日は早退しろ」と。
結局、4営業日休んだ後に出勤したが、再び体調に異変を感じた。すると、会社から新型コロナウイルスが陰性とわかるまで出勤しないよう求められたという。
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そこで保健所に連絡するも、まずは病院でインフルエンザの検査を受けるように言われ、PCR検査は受けられずじまいとなった。
その後、週明けに熱も下がり、翌日から出勤できると会社に伝えたところ・・・
契約社員の男性:
「コロナじゃなくて2週間休んだのは、当日欠勤と一緒です。明日から出勤することは認められません」と言われました。コロナさえ無ければ…
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男性は、4月からの契約更新目前で雇い止めになったという。
“コロハラ”相談は1日に約30件
そんな中、東京都は2月27日、新たに新型コロナウイルスに関する緊急労働相談ダイヤルを開設。開設以来、1日平均で30数件、既に300件ほど相談が寄せられているという。
具体的にどのような相談が寄せられているのか?
東京都労働相談情報センター・横山勲さん:
海外旅行から帰られた方が帰国して家に帰ったところ、会社から電話があって「もしかしたら感染している疑いがあるので、しばらく自宅待機してほしい」と。かつ欠勤扱いだと言われたと。
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このケースでは、会社が自宅待機を命じているため、給料の出ない欠勤扱いではなく、一般的には休業手当の支給対象になるという。
こうした雇用先などでの「コロナハラスメント」について、弁護士は…
鳳和虎ノ門法律事務所・杉山和也弁護士:
職場などで周りに人が大勢いる環境の中で、「この人はコロナウイルスに感染した」というような発言をした場合は、名誉毀損や侮辱罪にあたる可能性。その場合(名誉毀損)は3年以下の懲役、または50万以下の罰金に処せられる可能性があると思います。
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(「めざましテレビ」3月10日放送分より)