政女党から「みんなでつくる党」 党名変更9回目 大津氏「もう変えない」〝炎上政党〟脱却アピール

「みんなでつくる党」に党名変更を発表する政治家女子48党の大津綾香党首=6日午後、東京都千代田区(奥原慎平撮影)
「みんなでつくる党」に党名変更を発表する政治家女子48党の大津綾香党首=6日午後、東京都千代田区(奥原慎平撮影)

政治家女子48党の大津綾香党首(30)は6日、東京都内で記者会見し、党名を「みんなでつくる党」に変更すると発表した。令和元年の参院選で「NHKから国民を守る党」として国政政党になって以降、9回目の党名変更となる。大津氏は「炎上させてバズらせるお騒がせ政党から脱却し、政治に真摯に向き合うために変更する」と述べ、「もうみだりに党名を変えない」と強調した。

会見に先立つ党臨時総会で決定した。近く総務省に党名変更を届け出る。略称は「みんな」「みんつく」などで調整している。

過去の党名は「NHK受信料を支払わない国民を守る党」「嵐の党」「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」など。大津氏は会見で、「党名をころころ変えたり、奇抜な政見放送、選挙で儲けるといった、ある意味で政治をおもちゃにしていた」と振り返り、「このようなことを二度と起こさないため、衆人環視のスケルトンな党運営を目指すべく、この党名にした」と語った。

所属国会議員は参院議員2人という。大津氏は、「2年後の参院選が党としての命綱となる。党勢拡大のため地方議員を増やすところから始めたい」と述べ、「次世代を担う子供が成長していく環境と可能性を大切にする社会を作り上げたい」と訴えた。

同党を巡っては、創設者の立花孝志氏が今年3月、ガーシーこと東谷義和被告が参院議員を除名処分されたことを受け、大津氏に党首を交代した。その後、立花氏と大津氏が党運営を巡って対立し、立花氏は東谷氏の除名に伴い、繰り上げ当選した斉藤健一郎氏が代表者だと主張。斉藤氏側は、「NHKから国民を守る党」への党名変更と、斎藤氏を党首とする届け出を総務省に届け出たが、同省は9月に不受理を発表していた。

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