国際オリンピック委員会(IOC)は7日の理事会で2024年パリ五輪の実施競技・種目と出場枠を正式決定し、ブレイクダンスを大会組織委員会の提案を受けた追加競技で初採用した。スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは東京五輪に続いて選ばれたが、野球・ソフトボールと空手は落選した。
ブレイクダンスは米ニューヨークで1970年代に発祥。83年公開の映画「フラッシュダンス」で日本にも広まり、歌手の風見しんごが『涙のtake a chance』を踊りながら歌ったことで、若者の間で大流行した。
頭を軸に回転する「ヘッドスピン」などアクロバティックな技を演じ、五輪では1対1で交互に踊って採点を競う。全日本選手権男子王者の半井(ながらい)重幸(18)は「率直にすごくうれしく思う。たくさんの方々に知ってもらえる素晴らしい機会ができた。より多くの方々に魅力を伝えられたら」と認知度向上を期待。先月末の国際大会でも優勝しており、五輪でも活躍が期待される。
ユース五輪で初実施されたのが2018年。そこから“スピード昇格”となった。日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部の石川勝之部長は「こんなにも早く正式種目になるとは思っていなかったので、驚いている部分もある」と明かした。