9月前半に予定されている内閣改造・自民党役員人事を巡り、二階俊博幹事長の「続投論」が政府・与党内に広がっている。「党ナンバー2」として3年余り安倍晋三首相(党総裁)を支え、7月の参院選でも勝利した手腕を評価し、政権の「安定」を維持すべきだとの見方があるためだ。ただ、野党出身議員をも引き込んで自身の派閥を拡大するなど、「強引」とも呼べる手法には自民党内に不満もくすぶっている。【竹内望】
首相は今月26日(日本時間27日)、フランス・ビアリッツでの記者会見で、人事について「安定と挑戦の強力な布陣を敷いていきたい」と述べた。「安定」は政権中枢の維持を意味するとみられ、続投で調整している菅義偉官房長官、麻生太郎副総理兼財務相のほか、二階氏らの処遇が焦点となっている。
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