台風21号の強風にあおられて関西国際空港の連絡橋に衝突したタンカー「宝運丸」(2591トン)が衝突までの約30分間、漂流していたことが明らかになった。タンカーに搭載されている船舶自動識別装置(AIS)が記録しており、時速8キロ程度で衝突したとみられることも分かった。第5管区海上保安本部は、タンカーが漂流中に制御不能に陥ったとみている。
AISは船の位置や速度などを自動送信する装置で、500トン以上の船舶などに搭載が義務付けられている。このデータを公開するマリントラフィックによると、4日正午ごろに衝突地点の約2キロ南で停泊していたタンカーは、風が強まり始めた午後1時過ぎから北へ流され始めた。その約30分後、時速8キロ程度で連絡橋にぶつかったとみられる。
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