美馬市脇町出身で、大相撲元幕内・時津洋の吉岡宏典(よしおか・ひろのり)さんが14日午前9時12分、急性心不全のため東京都内の自宅で死去した。49歳。通夜は18日午後6時から、告別式は19日午後2時からいずれも東京都江東区亀戸6丁目28の4の北辰舎で。喪主は妻晶子(あきこ)さん。

 脇町中を卒業後、時津風部屋に入門し、1985年春場所に初土俵を踏んだ。西幕下15枚目だった90年名古屋場所で7戦全勝の幕下優勝を飾り、十両に昇進。東十両4枚目で迎えた92年春場所で初の2桁勝利(10勝5敗)を挙げて入幕を果たした。187センチ、186キロの体格を生かした豪快な取り口で、93年名古屋場所には東前頭4枚目まで上がった。

 三役昇進が期待されたものの、足首痛に悩まされ続けた。96年以降は幕内復帰はかなわず、99年の秋場所を最後に引退した。幕内在位19場所で127勝155敗3休。十両優勝2回(93年春、95年春)。

 引退後は、準年寄として協会に残り、時津風部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たった。2001年9月に協会を退職。03年から都内でちゃんこ店「時津洋」を経営していた。