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消費者相談

りんごを貯蔵するのにCA貯蔵という方法がよく使われていると聞きましたが、これはどのような貯蔵方法ですか。

回答

CA貯蔵(controlled atmosphere storage)とは、主に野菜や果実を貯蔵する場合に、貯蔵する空間の気体の組成・湿度・温度を制御して鮮度を保持する方法で、輸送の過程でもこの貯蔵条件を適用することがあります。夏にも風味のよいりんごが食べられるのはCA貯蔵によります。野菜や果実は収穫後も生命活動を持続し呼吸を続けているため、気体環境の制御に生理的に応答できることを利用した貯蔵方法です。青果物のCA貯蔵に必要な気体の組成は青果物の種類ばかりでなく品種・収穫時期・貯蔵の開始時期などで変わります。気体の組成は一般的には二酸化炭素濃度を2~8%に高め、酸素濃度を2~7%に下げ、温度は0~3℃、湿度80~95%にする方法がとられます。鮮度保持のためには気体の組成を厳密に管理し、低温の利用が欠かせません。それによって、青果物自身の呼吸による損耗が減り、青果物に付着して混入してくる昆虫や微生物の成育を抑制できます。

参考資料

「食料の百科事典」丸善(株)

回答日

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消費・安全局消費者情報官消費者の部屋
ダイヤルイン:03-3591-6529

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