女流本因坊、藤沢里菜が返り咲き…謝依旻は11年ぶり無冠

 囲碁の第37期女流本因坊戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が5日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、藤沢里菜女流名人(20)が228手までで、謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊(29)に白番中押し勝ちし、対戦成績3勝1敗で2期ぶり3度目の女流本因坊へ返り咲いた。藤沢女流名人は女流立葵杯とあわせ、5つある女流タイトルのうち3つを保持することになった。

 一方、平成19年10月に女流本因坊を獲得して以来、同じ相手と続けて対局する挑戦手合制のタイトルを1つ以上保持していた謝前女流本因坊は、11年1カ月ぶりに無冠へ陥落した。

 藤沢女流名人は「(3冠は)実感がないですが、これからも日々、精いっぱい頑張っていきたい」と話し、謝前女流本因坊は「これが今の実力かな」と口にした。

 女流トップの2人が女流本因坊戦で対決するのは4期連続。第34期では藤沢が保持していたタイトルを謝が奪ったが、第35期では藤沢が勝利し自身2度目の女流本因坊に就いた。昨年の第36期はフルセットにもつれこんだ末、謝が奪還していた。

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