平昌五輪第16日(25日、江陵カーリングセンター)カーリング女子3位決定戦でLS北見の日本(世界ランキング6位)は、英国(同4位)を5-3で下し、銅メダルを獲得。男女を通じてカーリング史上初めて日本勢がメダルを手にした。
北見のカー娘が、平昌五輪で新たな歴史を作った。リード吉田夕梨花(24)、セカンド鈴木夕湖(26)、サード吉田知那美(26)、スキップ藤沢五月(26)のメンバーで臨んだ英国との決戦。前日15日に韓国との決勝進出を懸けた大一番で惜敗。約3時間に及んだ死闘後に藤沢は涙ながらに言葉を絞り出し、悔しさを露わにしたが、一夜明けて意地を見せた。
日本は、第2、4エンドの後攻で1点ずつ加点。第6、7エンドで連続してブランクエンドを選んで流れを掴みにかかった。すると、2-3とリードを許していた第8エンドで1点を加えて同点。続く第9エンドでは、英国スキップのミスもあり1点のスチールに成功。第10エンドでは2点を失うピンチもあったが、英国スキップの投じた最後の一投は外れ、日本がNO・1を獲得。最終エンドでも得点を加えて逃げ切った。4人は涙を浮かべ、抱擁。喜びを分かち合った。
チーム名の「LS」は「太陽の常呂っ子」を意味する造語「ロコ・ソラーレ」。その名のとおり、太陽のように平昌の地で輝いた。北海道なまりの「そだねー(そうだね)」や、ハーフタイムにおやつを食べる「もぐもぐタイム」が話題になるなど注目を多く集めた。
苦境の場面でも笑顔を忘れず、明るく元気に1次リーグから3位決定戦まで戦い抜いた4人。後方から支え続けた本橋麻里(31)と、チームの頭脳としてメンバーをけん引したコーチのジェームス・ダグラス・リンド氏(33)の力が結集して、銅メダルという大きな勲章を手に入れた。