覇権奪還へ闘志を燃やす香川オリーブガイナーズのメンバー
ナインにアドバイスを送る西田監督
四国アイランドリーグplus(IL)の2018年シーズンが31日に開幕する。香川オリーブガイナーズは翌4月1日、徳島県の鳴門オロナミンC球場で昨年独立リーグ日本一に輝いた徳島インディゴソックスとの対戦で14季目がスタートする。昨季は後期優勝こそ果たしたが、リーグチャンピオンシップで前期覇者の徳島に敗戦。ILの年間総合優勝、独立リーグ日本一を逃した。西田真二監督(57)に今季に向けての意気込みを聞くとともに、悔しさを胸に覇権奪還へ闘志を燃やす香川の陣容を紹介する。
西田監督インタビュー 「優勝できるチーム」
―いよいよシーズンが開幕する。
西田監督 最高のパフォーマンスが出せるよう、選手とやるべきことをやってきた。一人一人が能力を発揮すれば、優勝できるチームだと感じている。
―状態のいい選手は。
西田 打撃はクリスの状態がいい。昨年本塁打王を取り、自信も付いた。投手では原田。リーグでの実績もあり、安心して見ることができる。守備では中村、加藤が落ち着いてできている印象。
―前期優勝への鍵は。
西田 なんだかんだ言っても野球はやっぱりバッテリー。主将を任せる三好がどっしり構えてプレーし、投手陣を引っ張ってくれることが一番大事になる。
―意気込みを。
西田 他球団は選手が大幅に入れ替わっているが、うちはほとんど変わらない。既存の選手の成績次第でスタートダッシュができるはず。まずは徳島との開幕戦から波に乗っていきたい。
戦力分析 期待の新人加入で充実
昨季の後期優勝に貢献した主力選手が多く残る布陣。即戦力として期待できる大卒ルーキーら新人も加わり、戦力は充実しつつある。
投手では、140キロ台後半の直球を主体に強気の投球が光る秀伍や3年目で経験豊富な石田が先発の軸。制球に安定感のある新人の畝、又吉は練習試合で結果を出し、一定のめどが立った。米独立リーグ経験者のリチャードソンは中継ぎの要。昨季リーグ最多の110三振を奪って8勝を挙げた原田は抑えに回りそう。
正捕手は今季新たに主将を務める三好。これまでの経験を生かしたリードと武器の強肩で投手陣をもり立てたい。
打線は、昨年リーグ最多の9本塁打を放ったクリスの4番が濃厚。俊足とミート力が持ち味の岡村は1番での起用が予想される。新人では、昨年BCリーグの福島に在籍していた木村が思い切りのいいスイングで好アピールを続けている。宋、笠原の2人も長打を打てる力は十分ありそうだ
懸念されるのは内野手の層の薄さ。主に三遊間を守る加藤、二遊間を担う中村を軸に連係を強め、集中力を切らさず試合に臨みたい。