NHKの山名啓雄(ひろお)メディア総局長が15日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、旧ジャニーズ事務所の性加害問題で収録を中止していた音楽バラエティー「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム、BS4Kで金曜後6・0)のタイトルを「ニュージェネ!」に変更すると発表した。
同番組はA.B.C-Zの河合郁人(36)が司会を務め、ジュニアに改名したジャニーズJr.が多数出演。山名氏は前回10月の定例会見で内容やタイトルの変更に言及しており、この日は「内容を一新して未来のスターを夢見る次世代、ニュージェネレーションの男女アイドルなどが集結する」と見直し内容を説明した。タイトルは「ニュージェネレーション」から命名し、司会は河合が続投。ジュニアに加えて旧ジャニーズ以外のタレントも出演する。
放送日時は未定で、旧ジャニーズとの出演契約期間である今年度中に放送。「ザ少年-」と同様、観覧者を入れた収録で調整しているという。
一方、関連番組の「ザ少年倶楽部プレミアム」(BSプレミアム、BS4Kで第3金曜後6・0)も「プレミアムなものをお見せする」を意味する「プレミセ!」に変更。初回は今月24日午後6時から放送される。
司会は引き続きKing&Princeの永瀬廉(24)と高橋海人(24)、ますだおかだの岡田圭右(54)で、旧ジャニーズ以外も出演。「ザ少年-」をめぐっては先月9日、NHKが同番組に出演希望の男性が故ジャニー喜多川元社長の性被害に遭ったと報道していた。
★紅白出演ゼロ「まだ距離ある」
この日はNHK・稲葉延雄会長の定例会見も開かれた。13日に「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手44組が発表されたが、旧ジャニーズ事務所のタレントが44年ぶりに出演ゼロになったことについて言及し、「(性被害者の)補償は始まっておらず、(出演依頼には)まだ距離がある」と述べた。一方、現役タカラジェンヌが転落死した宝塚の問題も質問され、回答した担当者は宝塚関連の番組放送の予定はないことを説明した上で「推移を見守り適切に対応したい」とした。