坊っちゃん列車 全便運休に

松山市に本社がある伊予鉄道は、松山市の観光のシンボルとして親しまれている「坊っちゃん列車」について、新型コロナウイルスの感染拡大による利用客の減少をうけて、土日なども含め、当面、すべて運休としました。
「坊っちゃん列車」は、明治時代の蒸気機関車をモデルとした車両が松山市中心部の路線を走る市内電車で、松山市の観光のシンボルとして親しまれています。
しかし、運行する伊予鉄道は、新型コロナウイルスの感染拡大で県内を訪れる観光客の数が大きく減少し、坊っちゃん列車の利用も落ち込んでいることなどから、今月１１日から土日祝日を含むすべての便を当面、運休することを決めました。
また、伊予鉄道によりますと、定期券の利用を除いた市内電車の利用客の数が先月は去年の同じ月よりおよそ７割減少しているということで、今週から、このほかの市内電車についても一部で減便を始めました。
伊予鉄道は「施設の休館やイベントの自粛などで市街地に出かける人が全般に少なくなっていることが鉄道の利用にも影響している。換気や消毒などの感染防止対策はきちんと行っているので、お客様には引き続き安心して乗って頂きたい」としています。