NEC、量子コンピューターの研究室 産総研と
NECと産業技術総合研究所は21日、量子コンピューターの研究室を新設すると発表した。両者の研究開発力を持ち寄り、量子関連の技術開発を加速する。複雑な計算を高速で処理できる量子関連技術は実社会での活用が期待されている。
産総研ナノエレクトロニクス研究部門内の組織として「NEC―産総研 量子活用テクノロジー連携研究室」を2019年3月に設立する。研究機関と企業の研究者が組むことで、より幅広く技術革新の芽を探る狙いがある。
NECは1990年代から量子コンピューターに必要な制御機構や回路の研究を続けてきた。近年は、複雑な「組み合わせ最適化問題」を高速に解ける「量子アニーリングマシン」の開発にも注力している。