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大ヒット中のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の映画制作に協力した「宇部フィルムコミッション」は10日~5月31日、山口県宇部市の旧井筒屋宇部店でパネル展を開催する。同市は総監督の庵野秀明さんの出身地で、SNSでも映画に駅など市内の風景が登場すると話題となって「聖地巡礼」するファンが相次いでいる。(田中誠也)
映画の重要な場面で登場する同市中心部のJR宇部新川駅は8日、庵野さん直筆のサイン入りポスターを展示を始めた。聖地巡礼で訪れ、映画のポスター前で記念撮影するファンの姿が見られている。
JR西日本山口支店によると、同駅では、公開直後から記念に入場券を購入するファンが急増した。普段は1日の購入枚数は数枚程度だが、今は100枚を超える日がある。これまでのシリーズに登場した市内のラーメン店にも、ファンが足を運んでいる。
神奈川県小田原市の女性(22)は、仲間3人と山口宇部空港に到着後、宇部市内の映画館で観賞し、駅を訪れた。「映画の余韻に浸りながら、ゆかりの地を巡るのが楽しい」と興奮気味に語った。
興行通信社(東京)によると、映画は3月8日の公開から4週連続で首位を走り、累計の動員451万人、興行収入68・9億円を突破し、シリーズ最高記録を更新している。
パネル展では、シリーズの名場面やキャラクターのパネル約20点を並べる。うち、2点は今回のパネル展でしか見ることができない秘蔵の写真だという。事務局の女性(29)は「庵野さんの作品とともに宇部を盛り上げていきたい」と話している。