伊丹空港で管制官が誤って着陸許可、離陸機いる滑走路に

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 大阪(伊丹)空港で19日、離陸予定だった航空機が滑走路上で待機中、管制官が同空港に向かっていた別の航空機に対し、着陸許可を誤って出していたことが国土交通省への取材でわかった。滑走路上にいた航空機が誤指示に気づいて管制官に連絡。着陸許可は取り消され、事故はなかったが、同省は航空の安全に影響する恐れがあるとして、管制官に安全確認の徹底を促した。

大阪(伊丹)空港
大阪(伊丹)空港

 同省によると、管制官は19日午後8時頃、滑走路上で待機中だった仙台空港行きの日本航空2215便(乗客76人、乗員4人)に離陸許可を出す前に、伊丹空港に向かっていた那覇空港発の日本航空2088便(乗客378人、乗員12人)に対し、同じ滑走路への着陸許可を出した。直後に、この指示を聞いた2215便のパイロットが「滑走路上にいる」と管制官に伝え、管制官は2088便の着陸許可を取り消したという。

 誤指示が出た当時、2088便は空港から10キロ以上離れていたことから、同省は航空事故につながる恐れがある「重大インシデント」には当たらないと判断した。

 同省の内規では、管制官は原則、着陸許可を出す前に目視で滑走路上の安全を確認するよう定めているが、今回は確認が不十分だったとみられる。管制官は2215便から指摘を受ける前に誤指示に気づき、訂正しようとしたという。

 今年1月には東京・羽田空港で、滑走路に誤進入した海上保安庁機と着陸してきた日本航空機が衝突し、海保機の5人が死亡した。この事故を受け、同省は主要空港の安全管理体制を強化したばかりだった。

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