阪神が17日、今季中日で13勝を挙げたオネルキ・ガルシア投手(29)と、来季の選手契約を締結したと発表した。オリックスからフリーエージェント(FA)権を行使し加入した西勇輝投手(28)に続き、またも強力な補強。しかも課題だった先発左腕が加わった。
ガルシアは球団を通じ「阪神タイガースへの入団が決まり、非常にうれしく思います。甲子園の大観衆の前での登板を楽しみにしています。オフシーズンにしっかりと準備をして、チームの勝利に貢献できるようにベストを尽くしたいと思います」とコメントした。
ガルシアは今季から中日に加入。キューバ出身の29歳で、1メートル90の長身から投げ下ろす角度ある150キロ超の速球を武器に、いきなり13勝(9敗)、防御率2・99をマーク。阪神戦でも3勝(2敗)を挙げていた。
阪神の先発ローテーション候補は来年38歳のメッセンジャーを筆頭に、FA加入の西、秋山、藤浪、小野、青柳、若手成長株の才木や望月、浜地らがいるが、右腕が多く、計算が立つ先発左腕は岩貞だけだった。17年ぶりに最下位に沈んだ虎を預かる矢野新監督に、またも大きなプレゼントとなった。