飯能河原 市が一時閉鎖 ノーマスクでバーベキュー、飲酒多く

2021年8月12日 08時01分

飯能河原の入り口には「閉鎖中」の立て看板が設置された=飯能市で

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、飯能市は七日から、入間川沿いの観光スポット「飯能河原」を閉鎖している。緊急事態宣言の発令期間中は継続する。
 市によると、宣言発令前の先月二十二日からの四連休中は多くの人が訪れ、東京都内など県外ナンバーの車も目立った。一日当たり六十〜七十のテントが張られ、マスクを着けずにバーベキューをしたり、飲酒したりする人たちであふれたという。
 巡回中の市職員が「マスクをして」「飲酒の自粛を」と呼びかけても、大半の人が聞き入れなかったという。ごみの置き捨てや近隣民家への投げ込みなど悪質なマナー違反もあり、住民から市への苦情も相次いだため、閉鎖を決めた。
 市観光・エコツーリズム推進課の関根浩司課長は「お願いベースではどうにもならず、感染防止や近隣住民の不安払拭(ふっしょく)のため、閉鎖もやむなしと判断した」と説明。「緊急事態宣言中であり、我慢の夏だとご理解いただきたい」としている。(加藤木信夫)

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