KDDI、28日からローソンにTOB 5000億円投じ非公開化
KDDIは27日、ローソンへのTOB(株式公開買い付け)を28日から始めると発表した。価格は1株1万360円で、買い付け期間は4月25日まで。約5000億円を投じ、親会社の三菱商事以外が持つ株式を買い付ける。ローソンは上場廃止となり、非公開後はKDDIと三菱商事が共同で経営する。
TOBが成立すればKDDIと三菱商事の出資比率は50%ずつとなり、ローソンは両社の持ち分法適用会社となる。買い付け価格はTOB公表日の前営業日である2月5日の終値(8721円)に、約19%のプレミアム(上乗せ幅)をつけた。
KDDIは2019年にローソンと資本業務提携し、ローソン株を2.1%持っている。20年には独自ポイントをローソンなどが出資する「Ponta(ポンタ)ポイント」に統合し、合計1億人規模の基盤を築いていた。