2020.01.31

「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」は、企業の枠を超えてライブコンテンツを発信! 出版社だからこそできるライブエンタメ事業への想いを、事業開発部長が語る

2020年3月19日(木)にオープンを控えた「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」。池袋から世界へエンターテインメントの楽しさを伝えるために、講談社と6社のパートナー企業が大集結! 「Mixalive TOKYO」とはどんな施設なのか、何ができるのか、そして、未来ヘ向けた構想について、弊社事業開発部の松下卓也部長が語ります。

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ライブコンテンツの新たな発信拠点「Mixalive TOKYO」、いよいよオープンが近づいてきましたね。

松下卓也事業開発部長(以下、松下)講談社ではこれまでも積極的に映像化を中心に、マンガや小説の二次展開をおこなってまいりました。今回のプロジェクトは、二次展開のひとつとして今もっとも熱を帯びている「ライブ事業」に注目し、講談社がみずから施設をかまえて、パートナー企業と協力しながら様々なライブを発信していく、というプロジェクトです。

弊社ライツ・メディアビジネス局事業開発部長の松下卓也

出版社がライブを作り出すというのは、これまでなかったことなのでは?

松下 我々は、このビルで箱貸し業、不動産業をやるのではなく、ライブというコンテンツをつくって世界に発信するというライブビジネスをやろうとしています。140席を満席にすることを目指しつつも、140席のホールで行われるトークショー等のイベントを「どうやって何万、何十万の人にとどけるか?」というのが一つのテーマです。

通常はテナントに貸したら、その中身についてはテナントお任せになるケースが多いと思いますが、今回はパートナー各社が横に、縦に連動しながらビルそのものを集客力と発信力のある一つの「媒体」にしたいと考えております。今回、時にリスクも覚悟の上でライブ事業に積極的に参加する強い意向をもった企業が集まりました。講談社がその中心にたちつつパートナー各社と協力しながら、「強力な発信基地」をつくっていきたいと考えます。

アニメイトの顧客、アニメやゲーム好きの10~30代の男女がターゲット

では、具体的な内容をお聞きします。まずどのような客層をイメージされていますか。

松下 皆さんご存じのように、池袋はポップカルチャーの聖地ですが、このエリアで普段から時間を消費して楽しんでいる層に寄り添っていきたいという観点から、ひとつのメインのターゲットとしているのは、10~30代のポップカルチャー好きの女性です。アニメイト本店のお客さんですね。本店では1日に1万人もの出入りがあるらしいです。次が10~30代の男性ですね。秋葉原に集うマンガ、アニメ、ゲーム好きの男性をイメージしてください。

今、秋葉原に集っている消費者は、秋葉原から池袋に移っていると言われています。今後その流れは、ますます加速していくのでは、と。その最高のタイミングで池袋の一等地にエンタメライブビルが登場します。この場所に箱を持てることの素晴らしさは間違いなくありまして、すでにライブをやりたい、舞台をやりたいというお問い合わせも多数いただいています。

池袋がエンターテイメントの中心になりつつあるということですね。おっしゃったターゲット以外で、集客したいと考えている層はありますか。

松下 仕事帰りのサラリーマンやインバウンドですね。今サンシャインプリンスホテルの宿泊客の約7割が、中国人のお客さんだそうです。また夏休みや春休みは、親子連れ、中学生など、サンシャイン60通りはガラッと人通りが変わります。駅の近くの立地なので、演目によって客層は変わると考えています。

ですから、皆さんのやりたいことが、アニメイトの客層には合わないから違うんじゃないか、やめようかな、とは考える必要がなくて、要は出し方というか提示の仕方次第で、まったく違和感なく、このビルの中でできると思っています。

池袋は、大きな都市開発が一気に進んでいる最中です。その中でいかに存在感を出していけるかということも考えています。建築物も近代化が進んでいる中で、ある意味、少しロマンを感じていただけるような雰囲気や存在感を出していこうということで、外観のデザインも決めています。

エンタメ一等地に24時間、365日利用可能な「箱」を持つということ

「Mixalive TOKYO」は、24時間、365日利用が可能なのですか。

松下 はい。24時間365日をいかに有効に使っていくかが重要だと考えています。

時間帯は、朝、昼、晩、深夜と分けられますが、たとえば、朝の勉強会のようなイベントはもちろん、テレビ東京さんの『ワールドビジネスサテライト』みたいなものが、朝活としてここでできたらいいね、なんていう話も出ていて、そういうちょっと堅いイメージのものも、テーマになりうると考えています。

深夜でいうと、例えば『LOFT/PLUS ONE』さんに代表される、テーマ別のトークショーなどもやりたいですし、他にもいろんなことが考えられますよね。春休み、夏休みはお子さんに向けて、クリスマスやハロウィンなども、それに応じたイベントを企画していきたいです。あと春節の時期は、中国の方に楽しんでいただけるような企画も考えたいなと思います。

発信力が大きい企業が、それぞれの得意分野をもって集結

スタートの段階で、パートナー企業は6社ということですね。

松下 今回集っていただいたパートナー企業は、キングレコード株式会社、株式会社テレビ東京、株式会社ネルケプランニング、株式会社ブシロード、株式会社ムービック、UUUM株式会社の6社です。いずれの企業も、発信力があります。講談社一社でできることは限りがあると分かっていましたので、話が出たタイミングですぐ各社に声をかけさせていただきました。リスクを取ってもライブビジネスをやりたいというメンバーが集まってくれまして、ありがたいことに、皆さん、非常に前向きに取り組んでくださっています。

フロアの構成とそれぞれどの企業がどのようなことを展開していく予定なのか教えてください。
 
松下 まずホールが6つあるのですが、それぞれに、●●Mixaという名前を付けることにより、全体に統一感を出していくようにしています。

地下には2つホールがあります。Club Mixaというキングレコードさんのスペ―スと、Hall Mixaという講談社が直営で使うスペースです。

Club Mixaは、もともとは250人ぐらいの座席があったのを、フラットにしてスタンディングで350人入れるようにします。ミュージシャンの演目に対応できる照明や豪華な音響設備など、ライブハウス的な仕様になっているので、アイドルグループのライブなどの展開も可能です。Hall Mixaは、映画館の座席やシネマプロジェクターなどの機能を残しています。試写会や、トークショー、著者のサイン会、セミナーなどが実施可能で、こちらの座席は144席です。

4階、5階のホールは、Studio Mixaというテレビ東京さんのスペースと、Store Mixaというブシロードさんのショップがあります。

Studio Mixaは、スタジオアルタみたいなイメージで、フラットになっていて、収録や展示会など多目的に使えるスペースです。テレビ東京さんからはテレビ番組と連動するようなイベントを仕掛けていきたいというお話も聞いています。Store Mixaは、物販のショップ用にホールを改良しました。ブシロードさんのコンテンツ中心のオフィシャルグッズショップを展開する予定です。

6階、7階、8階のTheater Mixaは、ネルケプランニングさんの2.5次元のミュージカルが展開できる劇場です。こちらは、3階分を抜いて造られていて、2階席がある一番大きくて天井の高いホールになります。収容人数は300席で、立ち見を入れて350人ぐらい。8階の部分が映写室になっていて、ここは出演者の控室としても使っていただけます。

最上階の9階はLive Cafe Mixaといって、講談社による企画プロデュースで、飲食業者が事業主体となる新しいタイプのコラボカフェです。テーブルを置いたり厨房を入れたり、バーカウンターみたいなものを中に投入したりする予定です。客席としては60席ぐらいで、中規模のカフェやレストランをイメージしてもらえればいいかなと。

UUUMさんにはYouTuberを活用したプロモーション、ムービックさんにはグッズやノベルティ制作など、それぞれの得意分野で一緒にパートナーとしてやっていきます。

集まれば何でもできそうな、豪華なメンバーですね。

松下 パートナー企業さんとも話を進めているところですが、たとえば、講談社が直接運営するのはHall Mixaですが、座ってではなく、スタンディングでやりたいイベントがあるときには、キングレコードさんのスペースを活用してもいいですよね。反対に、それぞれのパートナー企業が、座った状態で演目をやりたいですっていうときには講談社直営のHall Mixaを使ってもらうなど、情報交換しながら効率よく運営したいですね。

もっというと、ここは非独占のビルと考えていて、小学館さんや集英社さんのコンテンツも発信していきたいし、キングレコードさんがパートナー企業だけど、ソニーミュージックさんやユニバーサルミュージックさんと何か企画しても構わない。パートナー企業は現在6社ですが、固定しているわけではないんです。一緒にやりたいと言ってくださるなら、かなり自由にいろんな企業と組んでいきたいと考えています。

公開されたこけら落とし公演のプログラムにも、その意向が反映されていますね。

松下 はい。Theater Mixaのこけら落とし公演は、4月が『DEAR BOYS(原作:月刊少年マガジン/講談社)』、5月は『イナスマイレブン アレスの天秤(株式会社レベルファイブ)』、6月は『錆色のアーマ 外伝(舞台原作→KADOKAWAでコミカライズ)』です。それぞれ1ヵ月のロングラン公演となります。詳しくは公式HP(https://mixalive.jp/)をご覧ください。

「Mixaコンテンツ」の二次展開

初めのお話で、どう広げていくかが重要だと言われていましたが、具体的にはどのようなプランを考えていますか?

松下 コンテンツの二次展開は、特に力を入れたいと考えている部分です。一つは配信という形です。講談社が持っているHall Mixaは140席ありますが、そこでのコンテンツを数万人、数十万人に広げるための仕掛けを今、一生懸命考えているところです。すでに進んでいるものとしては、カラオケ店さんと協業してライブ配信するという計画があります。プラットフォームの乱立で、ライブ配信コンテンツに対して非常に高い需要がある状況ですので、他にも、書店店頭、全国の映画館、YouTubeチャンネルなどへの配信も考えたいと思っています。

もう一つは、『Mixalive TOKYO』で成果のあった仕組みやコンセプトを外に出していくことです。集客を必要としている施設、たとえばショッピングモールやイベント会場などへのリアル展開も、どんどんやっていきたいですね。

それからリアルなもの、たとえばここで公演された演目の中で評判のいいものは、大阪、名古屋、福岡、上海などへ持っていきたいと考えています。なので、この場所ではとにかく仕組み作りをしっかりやっていきたいです。

「出版社」講談社としてのMixa活用

出版社の講談社には、このホールをどのように活用してもらいたいですか?

松下 具体的に考えているのは、女性誌のキャンペーンの中で『Mixalive TOKYO』のお客さんにサンプリングを行ったり、ライブ付きの本の初回限定版を6000円で売ったり、新刊発売のときに作家さんと編集担当がトークショーを開催したり、などですね。この施設はネット配信ができる機能も備えているので、サイン会や握手会は積極的に全国に配信していきたいです。

あとは『声優落語』をやりたくて、実は、声優さんに落語をしゃべってもらうということも進んでいます。たとえばですけれども、講談師の方に『進撃の巨人』を講談でしゃべっていただいて、それに何らかの演出をして若い人に聴いてもらいたいなとも。やりたいことはたくさんあります(笑)。

それから、これまで雑誌広告を提案していたケースで、今後は『Mixalive TOKYO』での広告展開という選択肢も増えますよね。

広告のメニューは具体的にどのようなものがありますか。

松下 要相談にはなってしまうのですが、チラシの配布や、館内モニターでの告知、自動販売機に仕掛けして告知するなどを考えています。今館外に超巨大なビジョンを付けることが決まりました。人通りがすごい場所なので、かなりの宣伝効果があるのではないかと。映画館のように演目の前後でCMを流したり、ハードルは高いですが、舞台上で役者さんに宣伝してもらったりもできそうです。●●プレゼンツ、●●ウィークみたいに、期間限定でひとつのクライアントさんに関わるものを、館の各場所で宣伝する、というような試みも面白いんじゃないですか。

ライブビジネスのノウハウの蓄積

ありがとうございます。いろんな可能性があって、わくわくしてきますね。将来的にはこうしたい、ということはありますか。

松下 今回の事業の要として捉えていることがあって、それは、ライブビジネスのノウハウをためるということです。ライブエンタメの事業なら講談社、という状態をつくっていきたいですね。

では、最後になりますが、「Mixalive TOKYO」でこんなことをやってみたいというアイデアや、解決したい課題をお持ちの方に、メッセ―ジをお願いします。

松下 たとえば、東京オリンピックの開催で、7月、8月は盛り上がっていくタイミングですよね。スポーツくくりでプロモーションしていくとか、スポーツのコンテンツを集めるとか、そういうリーダーシップを取っていくことでMixaブランドを一緒に盛り上げていけると思っています。パートナー企業が各々のコンテンツを持ち込むだけではなくて、一緒にやっていきましょうというコンセプトなので、そういう観点で、いろんなアイデアやイベントの企画等も、ご相談いただけると非常にうれしいです。ここが発信拠点になってライブエンターテイメントが広がっていけばいいかなと思っています。

さまざまな編集部や外部の方から「ライブのアイデアはあるんだけど、忙しくてそれどころではない」という声もよく聞きます。すぐに私たちが引き受けられるかという難しい問題はあるのですが、アイデアを形にするという、講談社が受け持つ部分の体制を一刻も早く作れるよう進めています。これをやりたいとか、こんなことできたらおもしろそうとか、広告メニューだけでなく、ぜひ自由な発想でご相談、ご提案していただけたらと思います。

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