スズキが12億円の申告漏れ 海外販促費を前倒し
スズキ(浜松市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2011年3月期までの2年間で約12億2千万円の申告漏れを指摘されたことが9日、分かった。国税局はうち約3億8千万円を所得隠しと判断し、2億数千万円を追徴課税したもよう。
同社は「見解の相違があったが、当局の指摘に従った」(広報部)としており、すでに修正申告したという。
関係者によると、スズキはアジアのバイク販売代理店数社に支払った販売促進費を11年3月期に計上。しかし国税局は、実際に支払った時期より前倒しして計上したことで利益が圧縮され、法人税の支払いが減ったと判断したもようだ。