有吉弘行が絶好調だ。これまで単発で放送されていたNHKの『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』がレギュラー放送化される。

有吉は現在日本テレビ、TBS、テレビ朝日テレビ東京フジテレビの民放全局においてレギュラー番組を持っている。さらに『有吉反省会』『有吉ゼミ』(ともに日本テレビ系)、『有吉ジャポン』(TBS系)、『有吉くんの正直さんぽ』『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)、『有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)といった“有吉”の名前が付く冠番組を数多く持っており、有吉自体がひとつのブランドとなっている。

 いまやバラエティ番組の帝王ともいえる有吉であるが、過去にはテレビ番組を一瞬で降板させられていた過去がある。

「長野放送で土曜日に放送されていたローカルの情報番組『YOU・遊・気分 土曜だ!ぴょん』ですね。この番組は土田晃之をメインに、太田プロダクションの芸人が多く出演していました。土田はコンビのU-turnが解散する直前で、相方の代わりに無名時代の劇団ひとりを連れていきました。
しかし、ひとりが番組を降ろされ代わりに指名されたのが、仕事がなくどん底時代に突入していた有吉でした。しかし、空気を読まずに毒を吐きスタジオを凍りつかせ、わずか2カ月で降板させられています」(業界関係者)

 有吉の毒気は長野の県民性に合わなかったのだろう。代わりに入ったある芸人がブレークしている。

「俳優の平泉成のものまねで知られる末吉くんですね。当初は有吉の代わりに出演するも、ほのぼのとしたキャラクターが長野に合ったのか、番組終了後も地元のローカルタレントとして活躍し、現在は長野に家を構えるまでになりました。そのため有吉はいまだに長野と末吉くんが嫌いなようです」(同)

 今をときめく芸人にも、知られざる苦悩の時代があったのだ。

(文=平田宏利)