大阪メトロ、初の「駅ソト」店 23年にカフェとレストラン
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は9日、2023年に駅構外で直営の飲食事業を始めると発表した。大阪市の御堂筋線中津駅近くにカフェを出店するほか、谷町線東梅田駅周辺にできるホテルにレストランを設ける。同社が「駅ソト」事業を手がけるのは初めて。新型コロナウイルス禍で主力の地下鉄利用が落ち込む中、他の私鉄より遅れる非鉄道事業を強化する。
まず23年1月下旬をメドにカフェ「Metro Couleur(メトロクルール)」を出店する。詳細は今後詰めるが、3~5人の若手パティシエで運営しケーキなどの持ち帰りも対応する。25年度までに同じ屋号で和菓子やパンなどを扱う20店舗の開業を目指す。
レストランは23年2月1日に開業予定のアパホテルの最上階に設ける。大阪産の食材を中心に使う料理を売り物とし、宿泊者以外も利用できる。午前6時半から午後11時まで時間帯ごとにメニューを変える予定で、午後はスイーツビュッフェ、夜は串揚げの対面提供などを計画する。今後他のホテルでも同業態の展開を視野に入れる。
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