KDDIが金融持ち株会社を設立 銀行、ネット証券を傘下に

 KDDI(au)は12日、4月1日付で中間金融持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」を設立すると発表した。三菱UFJ銀行との共同出資会社「じぶん銀行」(東京)を子会社化、同時にインターネット証券大手カブドットコム証券に株式公開買い付け(TOB)を実施し、出資比率を49%まで引き上げる。これら金融事業会社を中間金融持ち株会社の傘下に置いて金融サービスを統合し、非通信事業の強化を目指す。

 KDDIは、携帯電話契約者に付与されたポイントなどを確認できるスマートフォンアプリ「auウォレット」を活用し、1つのスマホで多様な取引ができる金融サービスを拡充させる考えだ。4月からはスマホを使ったQR決済サービス「auペイ」も開始し、収益源を多様化する。

 携帯料金などの支払いにポイントを付与して利用者を囲い込み、チャージされた残高と合わせて投資や住宅ローンなどの金融サービスを提供する。

 夏には、auの契約者以外も使えるように対象を広げる。現在、約4兆円規模の決済・金融取扱高を平成33年度末までに6兆円に拡大させる計画だ。

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