河井克行被告

 2019年の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(58)の第54回公判が8日、東京地裁であった。地裁は、4月30日に検察側が求刑し、弁護側が5月18日に最終弁論をして結審させると決めた。

 6日に続いてこの日も検察側の被告人質問があった。克行被告は、昨年6月に逮捕され、今月1日に衆院議員を辞職するまでに受け取った歳費を非営利団体に寄付する考えを示した。裁判官から広島に戻る意思があるかを問われると、「石を投げ付けられるかもしれないが、広島のみなさまにおわびして歩かないといけない」と述べた。