保険金殺人の浜田武重死刑囚が死亡 90歳、死刑囚で最高齢

 昭和53、54年に保険金目的で3人を殺害したとして死刑が確定し、福岡拘置所に収容中だった浜田武重死刑囚が26日午前2時2分、搬送先の病院で死亡が確認された。90歳だった。法務省が発表した。関係者によると、最高齢の死刑囚だった。

 法務省によると、26日午前0時48分ごろ、巡回中の職員が、寝ている浜田死刑囚の口元付近に吐瀉(としゃ)物がついているのを確認。呼びかけたが応答せず、呼吸をしていなかったため、人工呼吸や心臓マッサージを実施。救急車で福岡市内の病院に搬送したが、窒息死が確認された。

 今年5月の定期健康診断では、特に異常はなかったという。

 浜田死刑囚は、3件中2件の殺人については無罪を主張していたが、1審福岡地裁が死刑を言い渡し、2審福岡高裁も支持。最高裁が63年3月、上告を棄却して死刑判決が確定した。

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