「構想実現には40年以上必要」 キャプテン翼、漫画連載終了へ 「物語」制作は継続

「キャプテン翼」の作者 漫画家の高橋陽一さん(川口良介撮影)
「キャプテン翼」の作者 漫画家の高橋陽一さん(川口良介撮影)

昭和56年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始し、これまで世界中で人気を博した高橋陽一さん(63)のサッカー漫画「キャプテン翼」について、集英社は4月初旬発売予定の「キャプテン翼マガジンvol・20」で漫画としての連載を終了すると5日付で発表した。

高橋さんは「頭の中にある最終回までの構想」をすべて漫画化するには40年以上かかる可能性があるとした上で、「連載をやめ〝物語〟を残す決断をしました」とのコメントを出した。物語については「ネーム(絵コンテ)」などの形で制作を続ける意向を示した。

このほか、スタッフ体制の維持の困難さや自身の体力の衰えに加え、「僕が漫画家を目指すきっかけであり、一番の憧れであり、目標だった水島新司先生の訃報が飛び込んできたことも考えさせられる契機になりました」と記した。

同作はアニメやゲームにもなり、全世界での単行本のシリーズ累計発行部数は9000万部を超える。

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