三菱UFJ、法人融資を銀行に集約 来春にも

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が、傘下の銀行と信託銀行でそれぞれ手がけていた法人融資部門を来春にも一本化することが13日、分かった。日銀のマイナス金利政策で金利収入が落ち込むなか、事業の効率化を図るのが狙いで三菱UFJ銀行に集約する。住宅ローンなど個人向け融資については従来通り個別に行う。

 信託銀が銀行に移管する法人融資先は約2600社で、融資総額は12兆円強。約200人の法人営業担当者は三菱東京UFJ銀に出向させる。

 一方、三菱UFJ信託銀行は、年金運用、不動産、証券代行など専門性の高い信託業務分野に特化。グループの資産運用会社で株式の51%を持つ三菱UFJ国際投信を完全子会社化する。

 三菱UFJFGは、今回の業務再編で、役割分担を明確化させたい考え。15日に開く三菱UFJFGの取締役会で正式に決める。

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