地元アナ交通安全を発信県警がコンシェルジュ委嘱　

2021年3月10日 05時00分 (3月10日 10時55分更新)

「交通安全コンシェルジュ」を委嘱された石川テレビ放送の平井美優さん（前列右から２人目）ら＝県警本部で

　交通安全に関する情報を県民により広く知ってもらおうと、県警は県内のテレビとラジオ計六局のアナウンサーに「交通安全コンシェルジュ」を委嘱した。委嘱式が九日、県警本部であり、各アナウンサーが意気込みを語った。

　このうち、石川テレビ放送の平井美優（みゆ）さん（２４）は、自分の車を持ってからまだ九カ月。最近、横断歩道の近くを運転中に、子どもが遊んでいたサッカーボールが前に転がってきて、ひやっとしたという。「これだけ、身の回りには危険が潜んでいるんだと気付いた。気を付けなきゃ、という気持ちを広めていきたい」と話した。

　委嘱を受けたのはほかに、北陸放送の保坂友美子さん、テレビ金沢の森開（もりかい）こゆきさん、北陸朝日放送の牧野慎二さん、エフエム石川の木村雅幸さんと、ＮＨＫ金沢放送局のアナウンスグループ。それぞれ委嘱状と、県警マスコットキャラクター「いぬわしちゃん」のぬいぐるみが贈られた。

　四月からは、春の全国交通安全運動も始まる。南野広明交通部長は「運転中はスピードダウンし、横断歩道では歩行者を優先するなど、思いやりの意識が大切」と説明。「出演番組などで、積極的に呼び掛けてほしい」と協力を求めた。

　委嘱は昨年に続き二回目。昨年はラジオ局のアナウンサー二人だったが、今年はテレビ局にも依頼した。コンシェルジュとしての活動は十二月末まで。（寺田結）

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