カットされた第二章が何かしらの形で『シェンムーIII』に収録される!?

回想シーンなのかどうかはわからない

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芭月涼が『シェンムー 一章 横須賀』で香港に渡る船「玄風丸」は、「シェンムー」シリーズにおいて重要な存在だ。プランニングディレクターの笠原英伍がTGS 2019でIGN JAPANに語ったように、「玄風記」はシリーズのタイトル案のひとつだった。それに、涼の玄風丸での船旅は「シェンムー」の第二章で綴られるはずだった。しかし、この第二章はまるごと割愛され、『シェンムーII』は玄風丸が香港に入港するところから始まっている。「シェンムー」の第二章の詳細は語られないまま、18年が過ぎ去った。

『シェンムーII』海外のXbox版、それから昨年発売した再リリース版『シェンムーI&II』ではシークレットとして、船旅の出来事が短い漫画として紹介されている。チャイが船に潜り込み、小梅という女の子を誘拐し、かぎ爪をした状態で再び涼に挑んでくる。我々は第二章について、この程度のことしか知らない。しかし、芭月涼の声優およびモーションキャプチャーを担当した松風雅也は「とても面白い」内容だったという。

 

「『I』のオープンワールドと対照的な閉鎖された空間だったので、ドアを開けるのも怖いくらい、緊張感のある内容でしたね」と松風は筆者に語ったことがある。

中国メディア机核とのインタビューで、「シェンムー」シリーズの生みの親であり、現在『シェンムーIII』を制作している鈴木裕は次のように語っている。

「一章はオープンワールドの構成だったので、続編を作るときに、船の部分を非常に作り込んでいたんです。豊富なゲーム内容と物語を作りましたし、他にもたくさんの体験を用意していました。しかし、さまざまな客観的な理由から、最終的にはゲームから消すことになりました。これについて多くは語らない、なぜなら次のゲームでみなさんにぜひご自身で体験していただきたいからです」

この意味深な発言について、机核は「つまり、多くのプレイヤーが残念に思っていた『削除された第二章』が『シェンムーIII』に出てくるということですか?」と聞いた。

「そうです、ぜひ期待していてください」と鈴木は笑って答えたそうだ。


この発言が具体的に何を意味するのか。

おおまかに、2つのことが考えられるだろう。ひとつは、第二章の出来事が回想シーンとして描かれていくことだ。松風も「とても面白かった」と語っているし、鈴木も「非常に作り込んでいた」と話しているので、回想シーンを採用してでもプレイヤーに体験してもらいたかったのかもしれない。しかし、『シェンムーIII』はすでに第二章から物語がかなり進み、「チャイが再び涼を襲う」という物語内容が、今さら回想する価値のあるものとは考えにくい。そのため、回想シーンではなく、第二章で作られた内容が『シェンムーIII』の違う場面で使われるのではないか、と私は考えている。

『シェンムーIII』のトレーラーでも確認できるように、涼は船で鳥舞という地名に到着する。白鹿村の映像ではチャイの姿を後ろに確認できる。涼が白鹿村の次に鳥舞へ向かうことはわかっている。となれば、白鹿村でチャイに出くわし、鳥舞行きの船の中でチャイに襲われることは十分に考えられるはずだ。

 
『シェンムーIII』のトレーラーで確認できる船。

ところで、鈴木は机核とのインタビューで他にも、「シェンムー」発売前のコードネーム「Project Berkley」の意味を明かした。

「日本語には『ばっくれる』という言葉があります。アメリカには発音が『ばっくれ』とほとんど同じ地名がありましたので、Berkleyというコードネームを選びました」

確かに、その正体を明かしてはいけないときに、ばっくれることは重要だ。ぜひ、『シェンムーIII』発売まで、その内容を明かすことなく引き続きばっくれていただきたい。

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シェンムーIII

2019年11月19日
  • Platform / Topic
  • PS4
  • PC
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