高校野球静岡大会

藤枝明誠が初優勝

初の甲子園出場を決め、喜びを爆発させる藤枝明誠ナイン=26日、草薙球場(石原颯撮影)
初の甲子園出場を決め、喜びを爆発させる藤枝明誠ナイン=26日、草薙球場(石原颯撮影)

 第99回全国高校野球選手権静岡大会(県高野連など主催)は26日、草薙球場で決勝が行われ、藤枝明誠が日大三島を23-10で下し、春夏通じて初めてとなる甲子園出場を決めた。

 試合は藤枝明誠・久保田、日大三島・海野の両エースが先発。準決勝で左腕エース・池谷を擁する静岡から14得点を挙げた藤枝明誠は一回表、3番・清水、4番・中田の連続適時打などで3点を先制すると、その後も得点を加え、三回途中で日大三島の左腕エース・海野をマウンドから引きずり下ろした。

 日大三島は前日の浜松商戦で189球を投げ、疲れが残る海野を一塁に回し、好リリーフを続けてきた右腕・土屋をマウンドに送ったが、藤枝明誠打線の勢いを止められず、五回までに12-0と大量リードを奪われる苦しい展開に。それでも五回裏に1番・新原の中前適時打で2点を返すと、七、八、九回に計8点を取り、降雨中断を挟んで5時間24分に及んだ熱戦を最後まで盛り上げた。

 前日の静岡戦で9回を投げ抜いた藤枝明誠の右腕・久保田はこの日もボールを低めに集める丁寧なピッチングで日大三島打線に的を絞らせず、23-10で完投勝利。日大三島のエース・海野は九回に再登板するとこの回を1失点に抑え、その裏の攻撃で走者一掃の3点適時二塁打を放つなど、投打で気を吐いたが、チームを逆転勝利に導くことはできなかった。

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