駐韓米大使、顔80針縫う 襲撃の容疑者「米韓演習に抗議」
【ソウル=共同】韓国警察は5日、ソウル中心部でリッパート駐韓米国大使に刃物で切りつけ現行犯逮捕された政治団体代表キム・ギジョン容疑者(54)が、動機について「南北和解の雰囲気を遮る軍事訓練に抗議するため」と供述し、共犯はいないと語ったと明らかにした。韓国では2日から米韓合同軍事演習が行われていた。
病院関係者によると、リッパート大使の容体は安定しているが、右頬からあごにかけて長さ10センチ以上、深さ3センチの傷を負い、約80針を縫う手術を受けた。
韓国政府当局者は5日、襲撃事件について韓国政府として米国に遺憾の意を伝えたと明らかにした。リッパート大使は自身のツイッターに「元気です。支援に深く感動しました」と投稿し「米韓同盟を進めるためできるだけ早く(公務に)戻ります」と表明した。