KDDIは7月24日,100%子会社で携帯電話事業を提供するエーユー(au)を10月1日に吸収合併すると発表した。合併後も,携帯電話のブランド名は「au」のまま継続する。ただし,沖縄地域でauブランドの携帯電話サービスを展開している沖縄セルラー電話は,既に上場済みであるなどの理由から今回も合併対象から外れた。

 auは北海道,東北,北陸,関西,中国,四国,九州の旧セルラー電話7社が2000年11月1日に合併して誕生した。以降auブランドは,旧日本移動通信(IDO)が事業エリアとしていた関東および東海はKDDIが,沖縄を除く旧セルラー電話7社の事業エリアはauが,それぞれサービスを展開するという構造だった。今回の合併により,沖縄を除く全地域のサービスを一つの組織で統括することになる。

 今回の合併に伴い,KDDIは2001年度(2002年3月期)の業績予想も修正した。売上高は1兆7160億円から1兆9960億円に,経常利益は740億円から920億円にそれぞれ上昇する見通し。
(松本 敏明=日経コミュニケーション)